ネットインでも謝る時代は終わる[謝る理由]

卓球選手を追う
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今回は、ネットインやエッジで得点した際に手をあげて謝るというマナーについてお話していきます。

皆さんもご存じの通り、卓球ではネットインやエッジで得点した際には謝るのがマナーとされています。(2019年12月現在)

 

しかし!2019年のグランドファイナルでは、ネットインやエッジで得点したときでも謝っていないケースが多く見られました!

具体的には、

混合ダブルス決勝水谷、伊藤vs劉詩ウェン、許シンの、セットカウント2-2の7-8の場面(動画では、48分13秒から)や、

女子シングルス準決勝伊藤vs陳夢の、セットカウント1-2の11-12の場面(動画では、44分26秒から)

などです!

ネットインで得点したのに、謝っておらず、声も出しています(笑)

今大会では、他にもこのようなシーンが沢山見られました。

 

では、実際に謝る必要は無いのでしょうか。

そもそも、ネットインやエッジボールでなぜ謝るのでしょうか。

詳しく見ていきましょう!

ネットインで謝るのはなぜ?

まず、そもそもなぜネットインやエッジで得点したら謝るのでしょうか。

結論から申し上げると、これについて明確な答えはありません!

なぜ謝るか。ということに関しては、諸説あるため、これ!といった答えはわからない状態です。

 

私個人の意見としては、Yahoo知恵袋にあった、歴史的な背景からこのような文化が生まれた。

という説に説得力があるように感じています。

そのリンクはこちら→なぜネットインで謝るのか

つまり、卓球はそもそも西洋で発達したスポーツなので、西洋のキリスト教的な考え方から来ているのではないか。

ということです。

 

現在、卓球をしている人でネットインをしたときにキリスト教的思考が・・・などと考えている人はいないでしょうし、

もしこれがネットインで謝る理由だとすると、現在では謝る理由は無いと考えるのが妥当ではないでしょうか。

 

少なくとも、ネットインをして相手に対して本気で申し訳ないと思う人は少数派でしょうし、思う必要もないでしょう。

つまり、形だけ謝っている人が多いのが現状です。

こんな形だけのマナー、そもそも必要なのでしょうか。

もう一つの謎マナー、ラブゲーム禁止

少し脱線しますが、卓球界にはもう一つ謎マナーがありました。

それが、ラブゲームの禁止です。

卓球界では、長い間ラブゲームをすることはマナー違反とされていました。

これは、今はもう引退している層の中国選手が始めたことから広まったマナーといわれており、

ラブゲームをすることは相手に対して失礼だからという理由から出来たマナーでした。

これに対し日本では、むしろ最後まで本気でプレーしないほうが相手に対して失礼だという意見がありました。

 

そして、2019年の世界卓球でこのマナーは大いに否定されました(笑)

女子シングルスで優勝した中国の劉詩ウェン選手が、準決勝、決勝で2度のラブゲームをしたのです!

 

昔の中国選手が作ったマナーを、現代の中国選手が壊したのです!

ここから、現代の文化や考え方にそぐわないマナーはだんだんと消されていくということが言えます!

ネットインはされる側にも責任がある

そして、極端に言ってしまえばネットインやエッジは、される側にも問題があります。

例えば、ネットインをされたとして、その前のボールで決められなかったでしょうか。

また、こっちが出した下回転サーブを相手がつっついてネットインしたとすれば、

自分のサーブの回転量がもっとかかっていれば相手はネットミスをした可能性が高いでしょう。

つまり、ネットインされた場合は、ネットインされる前の自分の球の質が悪かった。とも言えます。

 

また、相手のほうがネットインやエッジの数が多いということは、それだけ相手のほうが際どいコースを狙えているということでもあります。

 

ネットインをされる側に責任があるというのは少し極端かもしれませんが、

少なくともネットインをした人は悪くありません!

そもそもネットインやエッジは競技の性質上仕方のないことで、お互いにするものなので、

それ自体は全く持って競技の公平性を乱すものでも、バッドマナーでもありません

 

悪いこともしていないのに、自分がされる可能性だって大いにあるのに謝るなんて、変なマナーじゃないですか?

 

ネットインで謝るマナーについて(結論)

2019年グランドファイナルを踏まえて考えると、

ネットインやエッジで得点した場合には謝るというマナーは、「ラブゲームをしてはいけない」というマナーと同様に、

今後は少しずつ無くなっていくのではないかと考えています

今回のグランドファイナルでは謝ったり謝らなかったりといった感じでしたが、

今後は国際大会では、ほとんどor全く謝らなくなるのではないでしょうか。

そして、トップ選手が謝らなくなると一般選手にもそれが浸透し、謝るというマナー自体が無くなるでしょう。

 

別に悪いことをしているわけでもないのに謝るということ自体謎ですし、

だんだんとこういったマナーは無くなっていくのではないでしょうか。

コメント

  1. 卓球 より:

    これ、ほんとに無くなってほしいと思います。
    そうそう狙ってできるものじゃないと思うし、そういう技術ということで良いと思います。
    変な空気感になるの嫌でしたし、すごく煩わしかった思い出があります。

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