今回は、カットマンのバック面におすすめの裏ソフト、つまり、裏裏カットマンのバックにおすすめのラバーについてお話しします。
最近は数年前に比べてちょっと増えてるのかな?裏裏カットマン。
大会などで見る体感としては、一昔前よりもバック粒高が減って表や裏が増えているように感じます。
ちなみに、裏裏カットマンはありです[カットマンが裏裏にする利点]でもお話ししましたが、私個人の意見としては、カットマンのバック面は表>裏>粒の順番でおすすめです。これについては詳しくはこちら↓を。
ちなみに、こちら↑では、そもそも裏裏カットマンってなんのメリットがあるの?ということなどを、カットマン目線、攻撃マン目線のそれぞれの視点からお話ししています。この記事をご覧の後に、よろしければ↑もご覧ください。記事最後にもリンクを貼っておきます。
結論
まず結論から。
裏裏カットマンのバック面には
・キョウヒョウpro3ターボオレンジ
・ラクザZ
がおすすめ。
ただ、この3枚は全部粘着系のラバーなので、もしテンションラバーに拘るなら
カットマンのバックに貼る裏ソフトラバーの必要条件
ではまず、今回のおすすめラバーの選択基準、つまりカットマンのバック裏にはどんな性能のラバーが良いのかをお話しします。
結論からいうと、今回の選択基準はこんな感じ
2,硬さが一定以上ある
3,回転量のmaxが高い
弾みすぎない
まずは弾みすぎないこと。こちら↓でも書きましたが、カットマンはバックカットの安定感が命です。

「カットマンのバックは攻撃マンのフォア」と言われることもあって、これは、それほどバックカットが大事だよという話です。
元日本代表カットマンの塩野さんいわく、
「バックカットをミスするカットマンはカットマンじゃない」
らしいです。それほどにバックカットの安定感は大事なんですね。
で、カットマンはバックカットの安定感が大事なのですが、
じゃあカットが安定するラバーって何ぞやと。弾まないラバーですね。
基本的にカットは相手の強いボールの威力を吸収してやさしく返す技術なので、弾まない方がやりやすいと言われています。
そもそも裏ソフトは粒や表と比べて良くも悪くも弾んじゃうので、「安定感」という意味ではどうしても多少は劣りますが、その中で弾むものを選んでしまうとさらに難しくなります。
なので、裏ソフトの中でも弾まないものを選ぶことでカットが安定しやすいということですね。
硬さが一定以上ある
硬さについては、ある程度硬い方が良いかなと思います。
というのは、その方がカットの変化をつけやすいからです。
特にナックル系のカットを出したいときに、柔らかいラバーだと勝手に回転がかかっちゃてナックルにならないということが起こりかねません。
なので、「変化」という観点から、ある程度以上の硬さがあったほうが良いかなと思います。
また、カットに関しては私は硬い方が「安定」もすると思っています。ただカットの安定は、人によって硬い方が良いという人もいれば柔らかい方が良いという人もいるのでその人の感覚しだいなのかな。
あと、後ろからドライブ系をするときも硬い方がラバー負けせずに持って行ってくれます。
ただ、硬くするとバック裏のメリットである「攻撃」が、技術がないと難しくなるというデメリットはあります。
だから硬すぎるのも考え物で、あくまでバックなら「ある程度」の硬さが良いかと。
単純にスポンジ硬度だけでみられるものではありませんが、目安としてはドイツ硬度で47~50くらいかな~
あくまで目安ですが。
回転量のmaxが多い
まぁこれは言わずもがなでしょう。
カットの回転量もそうですし、カーブロング、伸ばすフィッシュなんかで変化をつけるときでも回転量は多いほうが「変化」が強くなります。
カットマンは基本的に「安定」と「変化」で相手を惑わせて点を取る戦型で、特に裏ソフトなら「変化」に特化しているわけですから、そこが最大限に発揮されるラバーを選ぶべきです。
カットマンのバックにおすすめの裏ソフトラバー3選
ではおすすめのラバーを具体的に紹介します。冒頭にも書きましたが、カットマンのバックにおすすめの裏ソフトは
・キョウヒョウpro3ターボオレンジ
・ラクザZ
テンションに拘るなら
基本的に緑で囲まれてる上3枚のどれかを私はおすすめします。が、どうしてもテンションが良いという方にはモリストDFがおすすめです。
まぁつまり粘着系のラバーがおすすめです。
上で、カットマンのバック面の裏ソフトには
1,弾まない、2,硬い3、,回転がかかる
の3つが必要だと言いましたが
この3つの条件を満たすラバー、粘着ラバーそのものじゃないですか。
弾まず、硬く、回転がかかる。粘着ラバーの特徴そのままです。となると必然的におすすめは粘着系になります。
翔龍
まずはYasakaの翔龍。
こちらは裏裏カットマンの英田選手が実際にバックに使っているラバーですね。
かといってカット用ラバーかと言えばそうではなく、バリバリのドライブマンの神巧也選手も使っているラバーで、攻撃も全然できます。
今回紹介している中ではモリストDF以外全部そうですが、そもそもは攻撃用ラバーです。
性能的には、粘着のなかでは弾むほう、がしかし中国系の粘着感も残っているラバーです。
カットでは、硬さと表面の粘着が助けてくれるため、テンションと比べれば飛んでいく感が少なく、収まりやすいです。
粘着とテンションのど真ん中というのが最も近い表現かなと思います。
また、今回紹介する3枚の中では一番バランス系です。
キョウヒョウpro3ターボオレンジ
次がターボオレンジです。
これは今回紹介する中だとカット重視ですね。
硬くて粘着が強いので、カットのときにあまり弾みません。なので、カットが一番安定するラバーです。
また、変化も自分の技術次第で好き放題につけられます。「変化幅」も一番多いです。
が、逆に言うと攻撃はちょっと難しいですね。
キョウヒョウをバックに貼ってそれでもブンブン振り回していけるのは超上級だけです。我々一般層ではなかなか。。
ただ、キョウヒョウの中ではミート系もやりやすく硬すぎないため、まったく攻撃出来ないなんてことはありません。
浮いた球をスマッシュや、下回転をループする程度なら全然できます。下回転を一発で打ち抜こうとか、後ろから打ち抜こうとか思わなければ攻撃もまぁ出来ます。
ラクザZ
最後にラクザZです。
こちらは、今回紹介する3枚の中では一番テンション寄りです。
結構弾むし、打球感は硬度(47~52度)より柔らかいし。
テンションと比べて一番変わるところと言えば、異常に弧線が高いところでしょうか。
例えば、後ろからカウンターのドライブをしてもネットミスの気配がしません。めちゃくちゃ上に上がるので、飛距離がかなり出ます。
また、このラバーを一言であらわすと、テンション+微粘着という感じ。「基本はテンションで、ちょっと粘着っぽい要素もあるよ」程度。
つまり、テンションが基本で、それよりはちょっと弾まず、抑えやすいラバーです。
おまけ テンションならモリストDF
私は、カットマンでバック裏なら基本的に↑3枚のどれかがおすすめです。全部粘着系です。
さらに言うと、これ以外で探すとしても基本的に粘着から探すのがおすすめです。
が、どうしてもテンション系が良いという方もいらっしゃると思いますので、テンションでおすすめを1枚紹介しておきます。
それがモリストDFです。
ちなみに今回紹介した中で唯一のカットマン用ラバーです。最近はカットマンでも攻撃用のラバーを使う方が普通になってますからね~
このラバー、何が良いかというと、弾まないことです。テンションラバーにしてはかなり弾みが抑えられています。
なので、カットの安定という意味ではかなり良きです。まぁ逆にカット用ラバーでカットが安定しなければ問題ですが。
そして、打球感はかなり柔らかいです。↑で紹介したおすすめ3枚は硬いものから選びましたが、こちらは柔らかいです。
ただこのラバー、いってしまえば一昔前のラバーです。昨今のテンションラバーが発売される前に主流だったラバー。
なので、最近のテンションラバーとは単純に製造技術の差があって、単純な回転量、弾みでは負けます。まぁだからこそカットが安定するのですが。
どちらかというと最近のテンションというよりは高弾性(スレイバーとかマークVとか)に似ているかなという印象です。
まとめ
カットマンでバック裏なら
・キョウヒョウpro3ターボオレンジ
・ラクザZ
がおすすめです。
この中で
がおすすめです。
また、どうしても粘着ラバーじゃなくてテンションラバーが良いという方は、モリストDFなんかはカットの安定感があっておすすめです。
最近は裏裏カットマンも増えてきていますし、プラボールになってからは特に選択肢として十分にありだと思います。是非一度やってみていただきたいです!
それでは今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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