はいどうも!
今回は、カットマンとバックサーブについてです!
地域のオープン戦レベルでも、国際大会レベルでも、カットマンは、バックサーブをよく使う選手が多いですね。
国際大会に出ているレベルの選手で例を挙げると、女子だと佐藤瞳、橋本帆乃香など、男子だと朱世赫、塩野真人などでしょう。(敬称略)
ここでは使っている選手の例を挙げましたが、逆にカットマンでバックサーブを使っていないトップ選手がなかなか出てきません(笑)
なぜ、揃いも揃って皆バックサーブを使うのでしょうか。
では、その理由とメリットを絡めて解説していきます。
カットマンがバックサーブを使う理由[3つある]
まず、結論からお伝えします。
カットマンがバックサーブを使う理由は、以下の3つです。
- レシーブがバックに集まりやすい
- 真ん中から出すため、スペースが空かない
- サーブを出すと同時に下がりやすい
では、それぞれ詳しく解説します。
レシーブがバックに集まりやすい
一つ目の大きな理由が、レシーブがバックに集まりやすいということです。
まず、バックサーブは、一般的には逆横回転系のサーブです。
そして、卓球の回転について理解している人の多くは、逆横回転に対してはバック側にレシーブします。というより、その方が単純に返しやすいです。
逆に、フォア側に返そうとすると少なからずリスクが上がります。
しかし、ここでそもそもなぜバック側にレシーブが集まってほしいのか。
という疑問が生まれます。
その理由は、
- バック面に貼っている異質ラバーで変化をつけるため
- カットマンの多くはフォアよりもバックカットのほうが安定させられるから
の2つです。
バック面の異質ラバーで変化をつける
ほとんどのカットマンは、バック面に粒高や表ソフトを使っているでしょう。
ここで、あなたが攻撃マンだとして、カットをうける側だと考えてみましょう。
フォアの裏ソフトでのツッツキを受けるか、バックの粒高or表ソフトでのツッツキを受けるか、どちらが楽ですか?
裏ソフトのツッツキには慣れているため、粒高や表ソフトのツッツキのほうが嫌だという人が多いのではないでしょうか。
もちろん私のその一人です(笑)特に、切れたツッツキとナックルを混ぜられるとそれを打つ側はなかなかに厳しいものがあります(笑)
つまり、「異質ラバーで変化をつける」と書きましたが、もっと簡単に言うと、
異質ラバーで打った方が相手がミスしやすいから。ということです。
カットマンの多くはバックカットのほうが安定する
これは、個人差があることは否めませんが、カットマンの多くはフォアカットよりもバックカットのほうが自信がある。という人が多いです。
その理由は、あくまで私の推察ですが、こんな感じかなと思っています。
まず、先ほども言ったように、カットマンの多くはバック側に異質ラバー(特に粒高)を貼っている人が多いため、バックでドライブなどの攻撃は非常に難しいです。
したがって、カットマンはバック面で攻撃するという選択肢が生まれにくいです。
しかし、ただ攻撃できないとなると、ただの弱点になってしまいます。
なので、その弱い攻撃面を補うためにバック側は自然と守備力が上がっていることが多いのだと考えられます。
この理由に関しては、私の推察にすぎませんが、カットマンはバックカットのほうが得意な人が多いのは紛れもない事実です。
もっと言うと、カットマンでも、バックはカットするけどフォアは常に攻撃というカットマンもいますよね。(例えばギオニス)
なので、3球目をカットして、そこからカット対ドライブのラリーにしたいというカットマンは、3球目を安定させるためにバック側にボールを誘うのです。
逆に言うと、カットマンでもフォアで攻撃したい際にバックサーブを使うのはあまりよくないとも言えます。
3球目をフォアで打ちたいのにバック側にボールが集まり、さらに回転の性質上、バック側に曲がってくるわけですから。
なので、3球目をフォアで攻撃したいのであれば、フォアサーブを使うか、バックサーブでも順横回転のサーブを使うのが良いかもしれません。
*順横回転のバックサーブとは、孔令輝(コンリンホイ)がよく使った、一般的なバックサーブと逆の回転のサーブのことです。詳しくは、
コンリンホイ サーブ などで検索してみて下さい。
真ん中から出すため、スペースが空きにくい
カットマンがバックサーブを使う理由その2は、スペースが空きにくいからです。
一般的に、フォアサーブは台の端から、バックサーブは台の真ん中から出しますよね。
もちろんそうしなければならないというルールなどは無いですが、角度をつけるために多くの人がそうします。
そうなると、フォアサーブを使うと急いで真ん中まで戻らなけらばなりません。
もちろん、それは攻撃マンにとっても同じですが、攻撃マンの多くはフォアで待つため、フォアにスペースが空いても多少は問題ないでしょう。
しかし、先ほども言ったようにバックカットが得意なはずのカットマンが、フォア側にスペースを空けるのはかなり問題ありです(笑)
相手からしても、真ん中に立っているカットマンに対してはコースの揺さぶりが効きづらく、スペースを空けてくれるカットマンよりは確実にやりにくいですよね。
サーブを出すと同時に下がりやすい
3つ目の理由として、サーブと同時に半歩ほど下がりやすいというのがあります。
バックサーブをだすとなると、右足が前で構えて、出すときに右足を後ろに引くのが一般的です。
それ自体は本来、遠心力を使ってスイングスピードを上げ、回転量やスピードを出すためですが、右足を下げるということは、そのまま後ろに下がれるじゃないですか!(笑)
つまり、バックサーブを使うことで、自然な動作でカットマンの基本位置である少し台から離れた場所に行けるのです!
フォアサーブをだしてからその場所に行くには、出してから下がることになるため、動き出しが少し遅れます。
この遅れは、ショートサーブをだしたときには時間に余裕があるためあまり問題になりませんが、ロングサーブのときに悩まされます。
ロングサーブは返ってくるタイミングもスピードも速いため、攻撃マンでもより早い戻りが求められますよね。
カットマンの場合、返ってくる速いボールを下がった位置でカットしたいため、さらに速い動作が求められます。
それがバックサーブだと自然にできるため、その後のラリーに入りやすいというのがカットマンがバックサーブを使う3つ目の理由です。
まとめ
カットマンがバックサーブを使う理由は、
- バック側にボールが集まりやすいから
- スペースが空きにくいから
- サーブを出すと同時に下がりやすいから
の3つです。
さらに、これらを一言でまとめると、3球目をバックカットしてそれからラリーにつなげたいからです。
逆に、3球目をカットではなくフォアで攻撃したいという場合には、別のサーブを使うほうが合理的と言えます。
最近は、カットマンでも「サーブ権があるときは攻撃する」という人や、「バックはカット、フォアは攻撃」という人が増えているように感じます。
そのようなカットマンの方は、無理してバックサーブを使う必要は無いのではないでしょうか。
読んでいただき、ありがとうございました!
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