今回は、バック対バックのラリーを制する3つの方法をご紹介します!
ボールがプラスチックになって、さらにチキータが全盛の今、バック対バックのラリーはもはや定番になってきています。
現代卓球では一試合に数本はどうしてもこの展開になりますし、
そこで点数を取れると大きなアドバンテージになります!
では、具体的な戦術を見ていきましょう!
戦術その1 先にフォアに送る
はい、いきなりバック対バックから逃げてしまいました(笑)
方法その1は、そもそもバック対バックになったら(もしくはそうなる前から)すぐに相手のフォアに送る戦術です。
これは誰でも思いつくことですし、そもそも戦術と言ってもいいのか怪しいですが・・・
この戦術のメリットは、打ち抜ける確率がそれなりに高いことと、方法その2で紹介する相手の回り込みを封じることが出来るということです。
逆にデメリットは、クロスよりも距離が短いため必然的にミスが増えること。また、甘い球でいくと強打されるということです。
この戦術の最大のメリットが、回り込みを封じることが出来るということでしょう。
相手が積極的に回り込んでくる人でも、一本フォア側を抜くことが出来れば次からはあまり回り込んできません!
しかし、そもそも甘い球でフォアに行ってしまうと、がっつり強打されてジ・エンドです。
なので、この戦術を使うためにはそもそもバックでストレートに鋭い球を送れる必要があり、
バックハンドののスキルの高さが求められます。
世界のトップ選手を見ていても、この戦術を積極的に使うのは、張本選手や、ファンジェンドン(はんしんとう)選手など、バックハンドが上手いと言われる選手が中心です。
ですから、この戦術を積極的に使えるのはそもそもバックハンドが上手い人に限られます・・・
とはいえ、相手の回り込みを封じるという効果もありますし、得点目的というより、見せ球として使うのはバックハンドが上手くない人でもありですね!
戦術その2 回り込んでフォアで打つ
次に、回り込んでフォアで打つという展開です。
これを得意とする(していた)のは、なんといっても張継科でしょう。
張継科は、チキータをここまで流行らせた張本人でもあり、
当時、中国史上最高のバックハンドを持つと言われた選手です。
そんな張継科ですが、バック対バックの展開では積極的に回り込むことが多々見られました!
もちろん、ストレートに打ってノータッチで打ち抜いたり、クロスで素直に勝負して勝っているシーンも多く見られましたが、
勝負どころのバック対バックでは、回り込んでフォアで打っているシーンが多かったように思います。
バック対バックで回り込むメリットは、相手のリズムを崩せることと、コースが分かりにくくなり打ち抜きやすいということです。
まぁつまり、回り込んで打てば打ち抜きやすいよということです。
フォアはバックよりも打球点が落ちるため、相手としてはいきなりリズムが変わり、崩れやすくなります。
また、いきなりフォアで打たれると、相手としてはコースが読みづらくなります。
デメリットは、相手がストレートに送ってきた(戦術その1)タイミングで回り込むと終了のお知らせということです。
また、バック対バックは基本的に速いラリー展開のため、その中で回り込むにはかなりのフットワークが求められます。
ちなみに私はバック対バック中に回り込むなんて、早すぎて出来ません(笑)
しかし、バック対バックの展開からの攻撃力という面では一番ですし、身に着けられれば強みになること間違いなしです!
戦術その3 緩急をつける(ループドライブ)
最後に紹介するのが、バック対バックのなかで緩急をつけるという方法です。
バック対バックは基本的に速いラリーですが、その中でわざと回転のかかった遅いボールを入れるのです。
これは、バックが上手い人や強豪校の選手に対して特に効果的です!
バック対バックでは速いラリーになることがほとんどのため、多くの人はそれを待っています。
そんなところに速い球を打ってもそう簡単には抜けません。
そこで、逆に超遅い球でタイミングを崩してやろうという発想です。
バックが上手い人、強豪校の人なんかは基本的に速い球で練習していることが多く、逆に遅くて回転のかかったたまには慣れていなかったりします。
特に、バック対バックの中でループが来ることを意識している人などなかなかいないでしょう。
この方法は、上方向にスイングするだけです!
そもそもバックハンドでループが出来ない選手は出来ませんが、
バックハンドでの下回転打ちのでループドライブが得意な方には超おすすめの戦術です。
相手の上回転に対して上方向にスイングするのはオーバーの恐れがあって怖いかもしれません。
ですが、しっかりと薄く取れれば回転がかかって台に収まってくれます。
是非挑戦してみてください
ちなみに、世界でこの戦術を多用している選手は、馬龍選手です!
馬龍のバックと言えば、世界トップの中では特に速いわけではないけど、なぜか相手がミスる。そして馬龍本人は本当にミスが無い。
というイメージですが、そのバックハンドの秘密はどうやら緩急のようです。
TT彩たまの坂本監督曰く、「世界で一番バックハンドが上手いのは馬龍」らしいです。
坂本監督によると、「張本やファンジェンドンが馬龍とやっててミスするのは、緩急がすごいから」らしいです。
まとめ
今回は、バック対バックを制するための3つの戦術について書いてみました。
今回は3つの戦術を紹介しましたが、
もちろん3つすべてを完璧に使える必要はないので、自分がやりやすいと思うものを中心に練習してみてください。
見ていただき、ありがとうございました!
コメント
[…] バック対バックのラリーで勝つための戦術[3つある/実践中] […]