現代卓球にマッチした表ソフトの特徴と強さ[具体的な戦術も紹介]

表ソフト画像 戦術ノート
記事内に広告が含まれています。

 

今回は、表ソフトの強さとその戦術についてです!

まず、表ソフトは今、時代のど真ん中を行くラバーです!

どういうことかというと、表ソフトは現代の超高速卓球にかなり適している!ということです。

最近の最先端の卓球は、どんどん高速のラリーになってきており、表ソフトにとってはうれしい追い風となっています!

では、そんな表ソフトの特徴や戦術について、徹底解説していきます!

表ソフトの特徴

回転とスピードのMAX値が低い

まず、表ソフトの特徴を一つにまとめると、比較的回転がかからずスピードが出ないラバーです(笑)

いきなりの酷評お許しください(笑)

*「比較的」というのは、この記事を通して裏ソフトとの比較とさせていただきます。

これだけ聞くと、ただのごみラバーのように思えますが、そういうわけではありません!

よく言われることとして、表ソフトはあまり回転がかからないという話があります。

そして、それは紛れもない事実です。

表ソフトは、表面がつぶつぶなので、構造上裏ソフトに比べて摩擦力が低く、自ら回転をかけることには適していません!

さらに、実は表ソフトはスピードのMAX値も低いです!

一般的には表ソフトは回転がかからないがスピードが出るラバーと言われていますが、

実際はスピードもMAX値は裏ソフトのほうが上です!

これは、構造上裏ソフトよりも反発力が低くなっているので、仕方のないことです。

 

そして、表ソフトは、スピードが速いラバーではなくタイミングが早いところで打ちやすいラバーです。

この速いではなく早いということについては、下で解説します。

 

つまり、回転がかからなくてスピードのMAX値も低いけどその分他で優れているところがあるラバーということです。

優れているところはこれから解説します!

表ソフトの強さ

強さその1 回転の影響を受けにくい

まず、表ソフトがとても優れているところが、

比較的回転の影響を受けにくいところです!

相手のサーブにしても、ドライブにしても、そのボールの回転に比較的左右されにくくなっています。

表ソフトは

回転をかけにくい代わりに回転を食らいにくいラバー

なのです!

卓球の難しいところの一つである、

相手の回転に合わせた角度を作るということがより簡単に出来るラバーとなっています!

強さその2 ボールの初速が早い

次に、スピードに関するメリットです。

表ソフトの放つボールは、とてつもなく初速が早いです。

この「初速が早い」というのは、ボールのスピードが速いとは異なります

 

初速が早いというのは、ボールがラバーに当たっている時間が短いということで、

スピードが速いとは、時速〇kmのような、単純な速さです。

 

表ソフトが打つボールは、時速〇kmのようなスピードは裏ソフトとほとんど変わらないか、あるいは遅いです。

しかし、とてつもなく初速が早いため、相手の体感的には裏ソフトよりもスピードが速く感じます!

これが、一般的に表ソフトはスピードが出ると言われる理由です。

 

注意! 表ソフトのボールは、初速が早いかわりに回転があまりかかっていないため、すごく失速します

    よって、下がってロビングをしてくる相手を打ち抜くのは比較的難しくなります。

強さその3 打球がナックルになる

メリットの3つ目は、打球がナックルになるというところです。

上で解説したように、表ソフトは、回転がかかりにくいラバーです。

つまり回転をかけたくてもかかりにくいラバーなので、

回転をかけないナックル性の球はすごく出やすいラバーとなります。

相手が打ってきたボールに対して角度だけ調整してただただ当ててやれば、自然とナックル性の球になります!

そして、相手からするとそのナックル性のボールがすごく取りづらいボールになります。

相手は、いつも通り打つとネットにかかるため、ボールをよく見てより回転をかけて上に打たなければいけません。

しかし、表ソフト側は、基本はただ角度を調整して当てるだけでいいのです(笑)

表ソフトが回転がかけにくいラバーゆえのメリットです!

表ソフトの戦術

そして、ここまでの表ソフトの強さを踏まえた具体的な表ソフトの得意な技術、展開がこちらです。

  1. ピッチの早いラリー
  2. ブロック
  3. 台上プレー全般
  4. 相手の回転を残すプレー

では、それぞれ見ていきましょう。

1 ピッチの早いラリー

まず、表ソフトが得意とするのがこのピッチの早いラリーです。

そして、これが表ソフトが時代のど真ん中を行く理由です!

現在、卓球の試合で主流になりつつあるのがこのピッチの早いラリーです。

より早い打点をとって早いタイミングで打ち返すラリー

というのが主流になってきており、それを最も得意とするのが表ソフトラバーなのです!

 

表ソフトがこのピッチの早いラリーが得意な理由は、

表ソフトの強さその2その3の初速の速さとナックル性のボールにあります。

このようなラリー中の相手からすると、

裏ソフトのボールよりも速い(そう感じる)球がナックル性で飛んでくるのです!

そりゃあ強いですよ(笑)

2 ブロック

次に表ソフトの得意とする展開が、ブロックです。

表ソフトは、強さその1の回転の影響を受けにくいという特徴を持っていますので、

相手のドライブの回転量にあまり左右されずに返球できます。

したがって、基本的に裏ソフトよりも簡単にブロックすることができるのです!

その方法は、基本的には当てるだけ!です。簡単でしょう?(笑)

さらに、このようにただただ当てるだけで返したボールがナックル性のボールになり、

相手からするととても取りづらくなります。

自分は簡単に出来て、相手は苦しいのが表ソフトのブロックです!

3 台上プレー

次に表ソフトがやりやすいのが台上のプレーです。

具体的には、ストップやフリックなどです。

まず、上の 表ソフトの特徴 でも書いた通り、表ソフトは比較的反発力の弱いラバーです。

反発力が弱いということは、単純に飛ばないため、ストップが止まりやすくなります。

そして、回転の影響を受けにくいため、フリックもしやすくなっています

4 相手の回転を残すプレー

最後に挙げる表ソフトの得意な技術が、相手の回転を残す技術です。

これは、裏ソフトの人がしにくい奇想天外な技術になります!

しかし、そもそもこういった技術は難しいです。

あくまで難しいけど、裏ソフトよりはやりやすい程度に考えてください。

表ソフトは裏ソフトよりもラバー表面の摩擦力が低いため、

ラバーの表面でボールが滑って相手の回転がそのまま残るという現象が起こりやすくなっています。

ここでも回転をかけにくいが故のメリットがあるのです!

 

ちなみに、具体的な「相手の回転を残す技術」とは、カットブロックなどです。

このようなプレーは伊藤美誠や、福原愛(敬称略)などが得意としていますね。

 

戦術まとめ

まとめると、表ソフトの戦術としては

台上プレー、ブロックなどを駆使して、何としても前陣でプレーすることです。

 

表ソフトの得意とする技術や展開は、前陣でないと発揮されないもので、

中陣や後陣では裏ソフトにかないません!(カットが出来る人を除いて)

しかし、前陣にいる限り、裏ソフトよりも多くの球質の球を繰り出しやすく、前陣のピッチの早いラリーにも強い

という特徴があります。

そして、現在の卓球はどんどん前陣で戦う人が増えており、表ソフトラバーの強みが生かされるようになってきています!

まとめ

いかがでしたか?

今回は表ソフトの強さと、戦術を含めた戦い方について書いてきました。

これらの強みや特徴を踏まえると、

シェークバック表って実は現環境最強なんじゃないかと思います(笑)

この記事で、表ソフトの強さや魅力が少しでも伝われば幸いです!

ご拝読ありがとうございました!

コメント

  1. […] 現代卓球にマッチした表ソフトの特徴と強さ[具体的な戦術も紹介] […]

タイトルとURLをコピーしました