はいどうも!今回は、STIGAの有名ラケット、エバンホルツ5のレビューをしていきます!
このラケットは中国の丁寧選手が長らく使用していたことでも有名ですね(最近は別ラケット使用中)
イメージ的には裏裏の特に粘着ラバーを使っている人が好むイメージが強いラケットですが、実際に打ってみると表ソフトとの相性が抜群に良いラケットでした!
では、ここから詳細をお話ししていきます。
表ソフトと合うとてつもなく硬い打球感
まず、このラケットを使って9割以上の人が感じるであろうことが、とにかく硬いということです。
とにかく硬いんです。アウター素材ラケットなんかよりもよっぽど硬いです。
板薄ラケットだからしなり系だろうと思っていたのですが、とんでもない。ティモボルALCなんかよりよっぽど硬いですよ。
打球感が硬いので、基本的に球離れが早いラケットです。(擦った時は例外)
球離れが早いということは・・・ということで、MIZUNOのブースターという表ソフトと合わせてみました。
私自身は裏裏のプレーヤーなので、普段表ソフトはほとんど使わないのですが、それでも圧倒的な良さを感じられるレベルでした!
具体的には、ミート系打法のときには球離れの早さが生かされ、スピード感+ナックルのボールが飛んでいきやすく、
逆にこすり打ちのときには上板の硬さが出て回転量のあるボールが行きます!(もちろん裏ラバーほどではありませんが)
あれ?表最強じゃね?と思うレベルで相性は良かったです(笑)
重さも表ソフト向き
また、エバンホルツは平均重量が95±5gと、基本的に重めなんですよ。(使用したのは89gのもの)
しかも、ブレードサイズが一般のラケットより少し大きくできているので、余計に重くなります。
これに硬い(重めの)裏ソフトを両面に貼ってプレーというのは、重量的に一般人には少し厳しいものがあります。
もちろんパワーのある人や重いラケットが好みの方は良いのですが、一般層ではいかんせん難しい。私はキョウヒョウneo3とブルーストームZ2を貼って合計が188gになり、ループしかできなくなりました(笑)

そこで、表の登場です。
片面に表を貼ると重量はかなり抑えられますし、逆に軽すぎるという事態も抑えられる、素晴らしい重量になります!
表ソフトのカット後の重量はいかに重く見ても40g前後ですし、そうすると逆面に裏ソフトの硬いラバーで50gくらいのものを貼っても、総重量は180g程度です!
理想的じゃないですか?
理想の重量に関して詳しくは卓球ラケットおすすめの重さ[プレースタイルや年齢ごとに解説]を参考にしてください。
エバンホルツ5の性能解説
では、エバンホルツの性能を見ていきましょう。
回転量(Max値) :★★★★★
回転(かけやすさ):★★☆☆☆
スピード :★★★★☆
飛距離 :★★★☆☆
硬さ :★★★★★
回転量最強ラケット
まず、回転量は本当に素晴らしいです。特に、サーブやループドライブなど擦り系の打ち方をした際の回転量はかなり豊富です。
しかし!
それはあくまで振り切れたときに限り。です。
ループにせよツッツキにせよ、しっかりと振れたときにはかなり回転量のあるボールが行きます。
ただ、本当にしっかりと振れたときだけです。
基本的に球離れが早いラケットのため、少しでも詰まったり、スイングが遅くなったりすると棒球しか行きません。
なので、回転のかけやすさという面では難しいラケットです。
スピードも良い
スピード感も基本的に良いです。
球離れが早いラケットなので、ブロックなどのミート系でのスピードも木材の割に良いですし、ドライブも振れたときには素材ラケットと比べても遜色ない、スピードあるボールが行ってくれます。
ただ、スピードの出しやすさという面ではこれもアウター素材ラケットなどと比べると見劣りしますね。
木材の中で、ましてやこの板厚でと考えると素晴らしいスピード感ですが、素材ラケットと比べるとさすがに。という感じです。
飛距離は並み
飛距離に関しては並みです。
擦り打ち、当て打ちどちらでもある程度の飛距離が出てくれます。
逆に飛びすぎるということもないと思いますし、一般層レベルではこれよりも上の飛距離が必要な人はあまりいないと思います。
なので、飛距離という面ではちょうど良いラケットじゃないかな。と感じました。
硬さ
上でも書いたので一言だけ。とにかく硬いです。ただただ硬いです。以上です。
粘着ラバーとの相性[良いけど人を選ぶ]
次に粘着ラバーとの相性ですが、かなり良いと思います。が、人を選びます。
ループなどの擦り打ちのときには粘着の良さである圧倒的な回転量が損なわれることなく発揮され、素晴らしいです。
また、スピード系のドライブを打つ際にはラケットが弾むため、粘着の弱点であるスピードを補ってくれます。しっかり振れれば、粘着でもかなりスピードのあるボールが打てます。
つまり、粘着の良さを最大限引き出し、さらにスピードという弱点も補ってくれる素晴らしい組み合わせです。
が、
全てはしっかり振れれば。という前提のもとです。
試合でも常にフルスイングを心掛けている。という人やパワーがある人は相当良い組み合わせだと思います。
しかし、このラケットに粘着でフルスイング出来る人ってあまりいないでしょう。
ボールがセルロイドの時代はもっと回転がかけやすかったためにこの組み合わせは最高だったと思います。
ただ、プラスチックの現在この組み合わせを扱える人はほとんどいないんじゃないかな・・・
もし粘着を使いたい、粘着に合うラケットを探している。という理由でラケットを選ぶなら、ボールがプラスチックの現在は素材系ラケットがおすすめです。

とはいえ、せっかくSTIGAのハードウッド系ラケットを使うのなら一度は粘着を貼りたい。という気持ちがあるかもしれません。
そういう方はバック面をとにかく柔らかいテンションor表にするとまだ使いやすくなるかな。とは思います。
まとめ
何度も言っていますが、このラケットはとにかく硬いラケットです。
なので、流行りの裏ソフトを両面に貼ると重量がかなり重くなり、さらにそもそもの板の硬さが相まって扱いにくい組み合わせになってしまいます。
しかし、弾けばスピード+ナックル、かければしっかりかかる。というところで、表ソフトとの相性抜群です!
特に、バック表の人でフォアはしっかり振って、バックはつなぎが多いというプレーヤーはこのラケットの良さを最大限引き出せると思います!
もし裏裏でつかうとすれば、両面柔らかめのラバーなら重さ、硬さ共にバランスのよい組み合わせになるのではないかな。と思います。
表の人には本当に良いラケットです!是非一度使ってみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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