ほいどうも!今回は、粘着ラバーに合うラケットを紹介します。
そもそもどんなラケットが粘着ラバーと合うのか。というところから紹介しますので、本題のみ知りたい方は「粘着ラバーに合うラケット3選」まで読み飛ばしてください。
また、ここでいう「合う」とは現代の高速卓球をするのに適しており、弾み、回転のバランスが良いという意味です。この点はご了承ください。
粘着ラバーに合うラケットの条件
一般的に合うと言われているけど時代遅れな5枚合板
粘着ラバーに合うラケットって、なんでしょう。
一般的には、板薄で上板が硬い5枚合板ラケットが合うとされています。
STIGAというメーカーが出しているラケットがこの条件に当てはまり、かつ高品質なために良いとされています。
実際、粘着ラバーを使っている中国選手の多くはSTIGAのラケットを使っている(使っていたになりつつあるが)ので、STIGAのラケットと粘着ラバーの相性がいいことは間違いありません。
一般的に合うと言われているものの商品名を挙げると、エバンホルツ5やインフィニティなどでしょうか。
しかし!
現環境でそれらのラケットが粘着ラバーに合うというのは時代遅れです!
というのは、ボールがセルロイドからプラスチックに変わったからです!
プラスチックはセルロイドボールよりも硬く、現在はセルロイド時代と比べて回転がかけにくくなりました。
そのため、上板硬めの5枚合板では硬すぎて回転をかける前に飛んで行ってしまう(弾いてしまう)ようになっています。
もちろん、全員がそうというわけではありませんが、現環境で硬い5枚×粘着ラバーは相当扱いが難しい組み合わせです。
硬い5枚合板と合わせると、中途半端スイングになったときにすぐ棒球になるんですよね・・・
パワーがあって常にフルスイングできる!というかたは硬い5枚合板でも良いですが、ほとんどの方はそうはいかないと思います。
では、プラボール時代の粘着にあうラケットとはなんでしょうか。それは、素材入り薄ラケです!
粘着ラバーには特殊素材入りの板薄ラケットが至高
現環境で粘着ラバーを使うなら、特殊素材入りの板薄ラケットと合わせるのがベストです!
つまるところ、流行りのラケットですよ。
トップ選手もこぞって使っているようなラケットが粘着を使うなら良いのではないかと思います。
特殊素材のラケットが良い理由
ここから素材ラケットが粘着とあう理由を説明します。
まず、。ラボールの現代卓球は、否が応でもスピード勝負になりやすいです。
セル時代と比べると回転がかかりにくいので、回転などのテクニック系の技術が通用しにくくなってしまったからです。
なので、回転重視のプレーヤーでもある程度はスピードボールが求められる時代になっています。
さらに、そもそもスピードが出ない粘着ラバーを使うわけですから、ラケットでスピードを補うことは必須になります。
となると、まずは弾むことがラケット選びの最低限の条件になるわけです。
その条件を満たすのは、おのずと
- 硬い板薄木材ラケット
- 特殊素材入りラケット
- 板厚ラケット
のどれかになるわけです。
そして、硬い木材は上で述べたように相当なパワーや技術がないとつかえませんし、板厚ラケットはしなりが少なく回転量が落ちてしまいます。
板厚ラケットに粘着を貼るとバランスは良い組み合わせにはなりますが、癖玉がほとんど出なくなるので粘着を貼るメリットがあまり無くなってしまいます。
これらから消去法的に、板薄の特殊素材入りラケットが良いということになります。
つまり、特殊素材入りの板薄ラケットは
- 弾む
- 板薄のためしなりが良い
- 硬い5枚と比べると柔らかく、回転がかけやすい
という条件を満たすためおすすめ出来る。
ということです。
逆に、他のラケットでこれらの条件を満たすものが無いから、消去法で素材入り薄ラケが良いということでもありますが。
粘着ラバーに合うラケット3選
前置きが長くなり申し訳ございません。ここからが本題です。
ここからは粘着ラバーに合うラケットベスト3を紹介します!
3本を先に言ってしまうと、
1 馬林カーボン、2 カルテット系、3 カーボネード45
です。
なお、順番の都合上1,2,3とはしましたが、これはそのまま順位というわけではありません。それぞれにそれぞれの良さがあるラケットです。
1 馬林カーボン
まずは、ヤサカの馬林カーボンです。
定価:9000+税
板厚:5.7mm
特徴:このラケットの特徴は、まず素材ラケットの割に安いというところです。たいていの素材ラケットは定価で\15000ほどするものですが、このラケットは\9000です!実売価格で安いところだと\6500ほどのところもあります!
性能面の特徴としては、木材よりの素材ラケットという感じです。特殊素材のなかではかなり柔らかく、回転がかけやすくなっています。さらに、上板が硬めのため、かけやすさだけでなく回転量も高い素晴らしいラケットです。
反面、カーボンラケットにしてはスピードは控えめになっていますが、初中級者には十分な弾みであることは間違いありません。
個人的にカーボンラケットの中では推しているラケットです。
カルテットシリーズ(カルテットAFC等)
カルテットシリーズ(画像はカルテットVFC)
定価:15000+税
板厚: 5.5mm
特徴:まず、このラケットは他のラケットにはない特殊素材4枚入りのラケットです。現在はこのカルテットシリーズしか4枚入りのラケットはありません!カルテットシリーズの特徴は、異常なまでの板の薄さです。「ラケットは全体の8割が木材でないといけない」というルールがあるなかで、4枚もの特殊素材を入れて、かつ板厚が5.5mmは異常ですよ。
その板の薄さから、カルテットシリーズはかなりしなりがあるラケットです。球持ちという点では今回紹介した3本の中で1番です。
むしろ、つかみすぎてオーバーミスが気になるような球持ちです。
当然回転がかなりかけやすく、さらに特殊素材によって弾みも良いため、粘着との相性はかなり良きです!
カルテットシリーズはAFCがとても人気なのですが、ほかのLFC,SFCなども粘着との相性はかなり良いです。
個人的にはカルテットAFCと粘着がかなり使いやすかったです。
カーボネード45
最後に紹介するのがカーボネード45です。
定価:\20000
板厚:5.8mm
特徴:粘着ラバーに合うカーボンラケットと言えばこれ!という一本です。
というのも、中国の女子トップ選手が現在こぞって使っているラケットなのです。例えば、陳夢選手、朱雨令選手などです。
実際に粘着ユーザーのトップ選手が使っているということで、最も信頼がおけるラケットとは言えると思います。
ただ、逆にいうとそのために\20000を出すかというところが問題だと思います。
もちろん性能は良いラケットなのですが、上記の馬林カーボンとくらべて値段が2倍高く、2倍も性能が良いとは言えません。(馬林カーボンより2倍性能が良いラケットなんてない)
弾み、回転共に1級品のラケットであることは間違いありませんし、あとは値段との相談になると思います。
お財布に余裕がある方で粘着に合うラバーを探しているなら、ベストラケットだと思います。
おわりに
今回は、粘着ラバーに合うラケットを3本紹介させていただきました。
今回紹介したラケットは比較的柔らかいラケットなので、他のカーボンラケットよりはかなり使いやすいと思います。
また、一部からは「おい、ビスカリアは?」という声が届きそうですが、これは打球感の硬さから除外させていただきました。選手の使用実績という点では圧倒的なのですが、一般層が粘着と合わせるとなるとちょっと・・・塗れば使えるけども
粘着ラバーユーザーの方、粘着に合わせてラケットを変えようという方の参考になれば幸いです!ありがとうございました。
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