バックに粘着ラバーはありです[おすすめのラバーも紹介]

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今回は、バックに粘着ラバーを貼る是非についてと、バックに貼るおすすめの粘着ラバーを紹介します。

 

まず、バックに粘着はありです。もちろん、特徴が強いラバーなので使い手を選ぶことは間違いありません。

ただ、一部の人にとっては逆に最高の組み合わせにもなり得ます。

 

どんな方におすすめなのか、また、おすすめのラバーも紹介していきます!

バック粘着が合う人

まず、バックに粘着ラバーがどんな人に合うのかをお話しします。

バック粘着が合うのは次のどちらかです。

  1. 中国トップ選手ばりのパワーとテクニックを持つ人
  2. バックはあまり振らずにブロックやミートが主体、かつスピードより安定感やくせ玉を求める人

 

1は、つまるところ馬龍のような選手です。1に当たる人なんてそうはいませんので1についてはこの記事では触れません。

 

しかし、一般層でも2に当たる人はバック粘着が良い可能性があります。

また、ここで言う「振らない」とは、スピードドライブやスマッシュなど、スピード系の攻撃技術のことと考えてください。

つまり、バックでスピードドライブを打たず、かつミートやブロックには、スピードよりも安定感やくせ玉を求めるという方にはバック粘着はむしろピッタリです。

 

では、なぜこういう選手にバック粘着が良いのかを解説します。

 

バック粘着ラバーのメリット

バックに粘着ラバーを貼るメリットを3つ挙げます。

  1. ブロックがとにかく安定する
  2. ツッツキ、ストップなど台上がかなりやりやすい
  3. 勝手にくせ玉が出る(フォアより出やすい)

細かく言えばもっとありますが、大雑把にはこの3つです。

ブロックがとにかく安定する

まず、バック粘着にするとブロックがとにかく安定します。

なぜなら、粘着ラバーがテンションラバーと比べて単純に飛ばないからです。

ブロックがしやすいラバーとは、1飛ばないラバー、2回転の影響を受けにくいラバーです。

 

2に関しては粘着ラバーは微妙です。回転がかかるラバーであるがゆえに相手の回転もくらいやすいです。この点はブロックのしやすさという意味ではマイナスです。

が、そんなこと気にならないくらい、飛ばないという点のプラスポイントが大きく、1と2を合計して結果圧倒的にブロックがしやすいです。

 

飛ばないって強みです。

台上がやりやすい

粘着ラバーの大きな特徴の一つですね。

これも飛ばないのが理由ですが、テンションラバーと比べて台上のおさまりが極端に良いです。

特に、ストップの止まり具合とツッツキの回転量の2点が特に良いです。

 

ストップで困っている方は粘着を貼ればそれだけで即解決。というレベルでストップの止まりは良いです。

いつもテンションを使っている人が粘着にして、ツッツキの感覚で打ったら勝手にストップになったという話は良くある話です。

 

勝手にくせ玉が出る

これも粘着の良さですね。当てるだけでくせ玉が出ます。

特に、バックで使うとフォアよりもくせ玉が出しやすいと思っています。

  • ブロックのときに勝手に上回転がかかって伸びるボールになる
  • プッシュがナックルになる

この2点が本当に大きいです。

バックはフォアよりもブロックやプッシュをするシーンが多いです。

そのボールが勝手にくせ玉になるのです。

特に、ブロックは当てるだけで勝手に伸び、相手が本当に取りづらいボールが出ます。

 

粘着なのにブロックが伸びない(くせ玉が出ない)場合

バック粘着でブロックをしても全然伸びないという場合があります。それは、硬すぎるのが原因です。

硬すぎて、ラバーに食い込んで回転がかかる前に飛んでしまっているのです。

もし、バック粘着なのにブロックに変化がでないという場合は、ラケットを柔らかくしてみましょう。

といっても、ラケット(木の板)を買い替える必要は無く、裏面のラバーを柔らかくしたり、サイドテープを貼ったりすると解決する場合があります

粘着なのにくせ玉が出ないという方はお試しください。

具体的には、あなたのラケットの打球感を柔らかくする方法[今すぐ実践可能]に書いてあることを試してみてください。ブロックが勝手に伸びるようになるはずです。

これであなたのラケットは回転がかかる![柔らかくなる]
今回は、あなたのラケットを今より一ランク回転がかけやすいものにする方法を紹介します。 つまり、打球感を柔らかくする方法です。 新しいラバーを買ったはいいけど、硬くて使えない! という経験がある(もしくは現在している)という方は多いのではない...

 

私の場合ですが、キョウヒョウの裏面にリズムテック(42.5度のラバー)を貼っていたときは勝手に伸びるのに、裏面にラクザXを貼っているときは全く伸びないということがありました。

バック粘着のデメリット

バック粘着のデメリットは、

  1. ほとんどの人にとって、攻撃するには硬すぎる
  2. スピードが出ない

の2点です。

つまり、2つをまとめると、どうしてもスピードが出ないから攻撃が難しいということです。

硬すぎるためドライブやスマッシュが難しい

1はそのまま、単純に硬すぎるよねってことです。

ブロックやミートなどの際は硬くても問題ないですが、攻撃のときには大問題です。

特に、スピードドライブやスマッシュがテンションと比べて極端に打ちにくいです。かなり技術がないと、そもそもスピードドライブなんて打てません。

 

硬くてもドライブが出来る技術を持っている方であっても、テンションと比べるとスピードが出ません。バックに粘着を貼る場合は、どうしたって攻撃面はテンションには劣ります。

また、ミートやブロックのときのスピードもテンションと比べて劣ります。

 

なので、

そもそもバックでスピードドライブをしない人(ミート主体の人)で、そのミートやブロックにもスピードは求めず、安定感やくせ玉を求める人

にバック粘着は良いのです。

ガンガン振る人やミートのスピードを求める人はテンションを使ったほうが無難です。

 

バックにおすすめの粘着ラバー

では、ここからはバックにおすすめの粘着ラバーを紹介します。

バックに貼る粘着に必要な条件としては、

・くせ玉がある程度出る
・重すぎない
・硬すぎない

の3点だと思います。

特に、くせ玉がでるというのは重要です。くせ玉がでないならそもそもバックに粘着貼るメリットはあまり無くなりますし、それならテンションを貼ってしまったほうがよほど良いです。

また、粘着ラバーで重いものとなると、相当重いです。カット後で60g近いものもあり、そこまで行ってしまうとラケット全体が重すぎるという問題が発生するため、これも考慮します。

そして、硬すぎるとブロックのときに伸びにくいので、これもバックに粘着の意味が薄れてしまい、無しです。

 

この3点を中心に、飛び具合なども多少考慮しておすすめのラバーを紹介します。

キョウヒョウneo3(Nittaku)

結局やはりここですかね。

ただ、注意したいのがキョウヒョウneo3でも、Nittakuが販売しているものです。

紅双喜が直接販売しているものではなく、Nittakuが仲介して販売しているものです。

一般的な卓球ショップで買えばほとんどNittakuのものなので特別注意すべきというわけではありませんが、ネットで買う場合などにご注意ください。同じ名前で、性能もかなり近いですが、厳密には別物です。

 

具体的には、スポンジが少し違います。(シートの質も違うという噂あり)紅双喜が販売しているものよりNittakuのもののほうが少し柔らかめのスポンジを使用しています。

紅双喜のが39度で、Nittakuのが38度のようです。(Nittakuのはメーカーが公表しているわけではないので、正確ではありません)

 

1度の差なので表記上大きな差というわけではありませんが、ブロックの食い込みやすさを考えると、バックに使うには割と大きな差です。

紅双喜のものではブロックが変化せず、Nittakuのものなら変化するということもあり得ます。

なので、バックに使うなら紅双喜のものではなくNittakuのものを強くおすすめします

紅双喜の37度キョウヒョウneo3もあり

1,ネットショップでないとほぼ手に入らない
2,Nittakuのキョウヒョウneo3と比べて少し高価

という2点から、基本的にはNittakuのキョウヒョウneo3がおすすめなのですが、
Amazonが利用できてかつ少々高くても良いという方は、こちらのスポンジ硬度37度の省チーム用キョウヒョウneo3がおすすめです。

紅双喜が販売している普通のキョウヒョウneo3が39度
Nittakuが販売しているキョウヒョウneo3が38度
紅双喜が販売している特殊な?キョウヒョウneo3(画像のやつ)が37度
となっていて、硬さが単純に柔らかめなのでバック面でも扱いやすくなっています。
ちなみに、馬龍選手や劉詩文選手が実際に使っているのも37度のキョウヒョウneo3です。

具体的な値段は、リンクから確認していただければと思いますが、Nittakuのキョウヒョウneo3と比べて少し高くなっています。(とはいえテナジーとかよりは安いけども)

その点が許せるという方はこれがおすすめです。


(NEO省キョウヒョウ 赤 2.1mm 37度 6901295706483) NEO狂飚3省狂 37柔「キョウヒョウ3」 中国省チーム用 粘着性ラバー DHS 紅双喜「コウソウキ」卓球用 裏ソフトラバー バックラバー rubber ittf

なぜキョウヒョウneo3なのか

では、ここからキョウヒョウneo3がバックに良い理由についてです。

まず、最近流行りの粘着テンション系のラバーは飛びは良いけど粘着感がほとんどないものが多く、くせ玉がほとんどでません。

そういったラバーはテンションプラス回転というイメージで使うには良いラバーなのですが、粘着ラバーという意味では微妙です。

 

翔龍やゴールデンタンゴなど、粘着感を残しながら飛ぶラバーもあるにはありますが、重かったり硬かったりとそれぞれ問題があり、そこまであまりおすすめはできません。

というより、それならキョウヒョウでよくね?という感じです。

そこで、くせ玉、軽さ、硬さを総合的に考えると結局キョウヒョウneo3にたどり着きました。

まず、粘着ラバーと言えばこれ!というようなラバーですので、くせ玉はしっかり出ます。

キョウヒョウneo3は軽い

また、中国ラバーは重いなどという迷信がありますが、キョウヒョウneo3はテンションよりも軽いです。

キョウヒョウneo3はカット後46gくらいで、最近のテンションは50gくらいのものが多いです。

確かに昔は中国ラバーは重かったですし、現在でも重いものは重いです。(ターボブルーとか)しかし、全部が全部そうではありません。

実際に量ってみりゃわかります。neo3はラクザXやV15Extraよりよっぽど軽い!

硬さは、硬いは硬いですが、粘着全般そういうものです。

その中で硬すぎるとさすがに問題ですが、Nittakuのneo3は許容範囲です。

 

他には[木星2ブルー、翔龍、トリプルダブルエキストラ]

基本的に、バック粘着ならNittakuのキョウヒョウneo3がベストだと思います。

というより、他の粘着をわざわざ使うなら、テンションでよくね?という感じです。

が、いきなりキョウヒョウはさすがに怖いという方には、木星2ブルー翔龍トリプルダブルエキストラなんかもおすすめではあります。

おすすめ理由は、一言で言うと「粘着テンション系のラバーの中では、粘着感があるから」です。

つまり、キョウヒョウneo3に比べればくせ玉が出ないものの、全くでないわけではないからです。

 

いきなりキョウヒョウをバックに貼るのはちょっと・・・という方は、こちらから入ると良いかもしれません。

特に、翔龍とトリプルダブルエキストラはそれぞれ神選手と丹羽選手がバックに使っているということもありますし、バック面にも使えるラバーだと証明されてはいます。

両選手とも最近までドイツ系のテンションを使っていての変更なので、テンションからの変更という意味ではこれらもありかと思います。

 

ただ、上でも書きましたが、結局中途半端になるので、一般人がこれをバックに使うくらいならテンションでよくね?というのが私の考えです。

一般人がわざわざバックに粘着をつかうなら、くせ玉を追求してキョウヒョウneo3が良いと思います。また、翔龍もトリプルダブルエキストラも重いので注意です。

 

木星2ブルー、トリプルダブルエキストラに関しては個別のレビュー記事を書いていますので、詳しくはそちらをどうぞ。

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まとめ

まず、バック粘着はバックはあまり振らずにブロックやミートが主体、かつスピードより安定感やくせ玉を求める人におすすめです。

逆に、バックでもスピードドライブをガンガン振る人や、ミートやブロックにスピードを求める人にはおすすめできません。

 

また、バックに粘着を貼るなら、べたではありますがキョウヒョウneo3がおすすめです。(Nittaku販売の)

 

バック粘着は、特徴がすごい組み合わせですが、逆に合う人にはかなり良い組み合わせです。

上に書いた条件に当てはまるという方には是非使ってみていただきたいと思います!

トップ選手でも増えている組み合わせですし、プラボールの現在に合っているのは間違いありません。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. […] バックに粘着ラバーはありです[おすすめのラバーも紹介] […]

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