はいどうも!今回は、卓球における左利きについてお話ししていきます。
左利き、うらやましいです。
日常生活では左利きが理由で苦労することも多いと聞きます。
左利きの方に聞いた話ですが、国語以外の教科だと左から右に書いていくので鉛筆やシャーペンの黒ずみが手に付くため、国語が好きになる方が多いとか。
その真偽はさておき、卓球における左利きについてお話ししましょう。
結論から言うと、卓球においては左利きはメリットの塊です!
むしろ基本的にメリットばかりでこれといったデメリットはありません。
うらやましい限りです。
今回は、そんな左利きのメリットと左利きの方におすすめの戦術をお話しします。
ちなみに、左利きの方が使う戦術というのは右利きが左とやるときにも使える戦術なので、右利きの方は左対策として参考になるかと思います。
卓球における左利きのメリット
まず、左利きのメリットはこんなところです。
・何もしなくても相手のボールの質が落ちることがある
・相手の強打がバックに集まりやすい
・ダブルス最強
では、以下で詳しくお話ししていきます。
自然と相手が慣れていない球質になる
基本的には左利きの良さであれだこれだと言われることのほとんどは結局ここになるのかなと思います。
一言で言うと、基本的に右利きと練習することが多いから左に慣れていないということです。
一般に、世界全体の90%前後が右利きと言われています。日本はこれより多いのか少ないのかは諸説あり一概には言えませんが、まぁ日本でも9割程度が右利きでしょう。
となると、練習相手も当然右利きが多くなり、その球質に慣れる方が多いです。
そこでいきなり左が来ると、どうしてもきついものがあります。
相手がコースを意識していつもより質が落ちる
相手が右利きならロングで良かったんですよ。中1の頃なので、そのレベルでバックドライブをガンガン振る人もいないですし、バック側ならロングでもほとんど打たれなかった。自分で言うのもなんですが、回転量なんかは中1にしては割とかかってたんで、右利きには結構効いてました。
ただ相手が上手い左利きとなると別でした。そりゃあ、相手からするとフォア側にロングしか来ないんだから全部打てますよね。
つまり、右相手なら効果的なサーブが左からするとカモだったりするわけです。
もう一つ具体例を挙げると、ブロックもいつも通りクロスにブロックなんてすると左からするとカモボールなので、意識してストレートに打たないといけなかったり。
となると、左利きを相手にしたときはいつも練習でよくやる得意なコースとと違うコースに出さないといけなかったりするわけで、それを意識するとどうしたって質が落ちるんですよね。
もちろん、普段から左利きを想定して練習したり、どのコースにでも同じようにサーブを出せるように練習しているからならばこの問題は起こりませんが、多くの人は「対右利き用」のサーブが板についてます。
なので、左利きは左というそれだけで相手のボールの質が落ちることもあるというのは隠れた強みかなと思います。
相手のドライブがバックに集まりやすい
また、相手の強打がバックに集まりやすいのもメリットの一つかなと思います。
右利きが普通にドライブをすると、基本的にクロスに打つ方が多いので、バック側に打つことが多いです。
特に、右利きからするとクロスに(バックに)打っておけばカウンターは食らいにくいだろうという考えで、困ったらバックに打つことが多いんですね。
これは右対右のときも左対左のときもそうですが、
「フォアにドライブするとカウンターが怖いからバックに打っとこう」というのはよくあることです。
そして、左を相手にしていると、素直にクロスに打てば相手のバックなんです。素直に打つだけでカウンターを食らいにくいコースに行くんです。
となると、右利きの人はどうしたって自然とバックに打ちやすくなります。
でもそこって左利きが一番練習しているところですよね。
だって、相手のフットワーク練習をするときなんてほぼほぼバックでブロックするじゃないですか。
つまり、ブロックしやすいバックに相手のドライブが集まりやすいんです。
じゃあ後は簡単です。ブロックで振り回すも良し、カウンターを狙うも良しです。
実際、最近は左の選手でこれを利用した戦術がかなり流行ってますね。例えば、2020年全日本男子シングルス決勝の張本VS宇田で宇田が明らかなまでに使ってましたね。(敬称略)
フォアにハーフロングのサーブを出してクロスに打たせて、回り込んでカウンターという戦術。
ダブルス最強
また、よく言われることですが、左利きはダブルス最強です。
右と組むとお互いに動きやすいですし、もっと言うと、そもそも左利きはダブルスではレシーブが圧倒的にしやすいです。台の横に構えられますから。
つまりまぁ、基本的に右左のペアが一番やりやすいんです。
それでもって左が圧倒的に少ないので、需要と供給のバランスが合ってないんです。
例えるなら、男子90人に対し女子が10人しかいないようなものです。女子は引っ張りだこですよ。
左利きのおすすめ戦術
左利きが覚えるべきおすすめのサーブ
まず結論からお話しします。左利きの方は、何はともあれ良いロングサーブを覚えましょう。
ストレート、ミドル、クロスの3コース全てに速いロングサーブを出せるようにしましょう。
特に大事なのがストレートのロングサーブなので、以下ではそれにてついてお話ししますが、クロスやミドルへのロングも重要なので、「左利きは特にロングサーブが重要」と覚えてくださればと思います。
フォア前とバックロングで散らす
右対右でもそうですが、基本的にサーブはフォア前とバックロングに散らすのが効果的と言われています。
遠い2点で散らすことによって、的を絞りづらくさせるわけですね。
これは右対右でもセオリーですが、左利きがやるとさらに効果的です。
左利きが右のバックロングとフォア前で散らした場合、相手(右利き)からすると、
いつもより早く感じるロングサーブといつもより遠い場所に落ちるショートサーブを取らないといけません。
なので、右の人がフォア前とバックロングで散らすよりも確実に効果的なんですね。
特に、バックへのストレートのロングサーブは絶対に質の高いサーブを持っておきましょう。
おまけ 伸びる巻き込みをフォアロングに
これはおまけ程度で、私個人の考えですが、左利きは右利きのフォアに伸びる巻き込みを出せると超効果的かなと思います。
最近はキックサーブなんて呼ばれるサーブですね。
巻き込みで上回転系で、相手が逆に曲がったと感じるようなサーブ。
難しいサーブですが、右利きがやるよりも左利きがやるほうが角度が付くため効果的です。
水谷選手は卓球のために左利きに矯正した?
最後にすこし余談なのですが、水谷選手は右利きだけど左に矯正したという話があります。
今回お話ししたような左のメリットを考えて、水谷選手の親御さんが、水谷選手が幼いころに右利きから左利きに矯正したようです。
とはいえ、現在も文字を書くときなどは右のようで、完全な左利きになったというわけでは無いようです。
水谷選手自身は矯正した覚えはないそうですが、親御さんがそうおっしゃているようですね。
右利きの人が左でやるのはありか[結論:無し]
ここで、水谷選手が矯正してまで左にしたんだから、これから始める人は左でやろう!
という意見が考えられますが、やめましょう。
もちろん左はメリットも大きいですが、やめた方がいいです。基本的には右利きなら右でやったほうが良い。
というのは、水谷選手は本人も覚えてないレベルの幼いころに左にしたから上手くいったのであって、ある程度年齢を重ねた人がやるとただただ逆手でやるだけになるからです。
日常生活で左利きは不便だから右利きに矯正するという話はよくありますが、それも幼い頃にやる話です。大きくなってからはなかなか難しいようです。
卓球も同じで、本当に幼いころに右から左にするならまだしも、それ以外の人が利き手を無視してまで左でやるのは効果的とはいえません。
まとめ
はじめにも言いましたが、左利きは卓球においてメリットの塊です!
これというデメリットはありませんし、左利きの方は天にでも感謝しましょう(笑)
ただ、右利きの方がこのメリットがあるからとわざわざ卓球だけ左でやるのはおすすめしません。
本当に幼いころから完全に矯正するならまだしも、ある程度利き手の感覚が育った人なら利き手でやったほうが良いでしょう。
今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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