この何年も売り上げ一位を記録しているファスタークG1のすごさについて解説します。
ラバー売り上げランキングみたいなのを見るとだいたい一位におるラバーですね(笑)
しかしG1は、人によって評価が大きく異なるラバーになっています。
某youtuberはゴミと言っていましたし、逆に、全国でも上位の高校のレギュラー選手が使っていたりもします。
その違いはどこから来るのか、どんなラバーなのか詳しく解説します。
テンションの中で軽い[カット後46g]
まず、何といっても軽いです!
一般的なサイズのラケットに貼って、カット後で46g前後です。
ラバーは硬いほど重くなるのですが、同じ硬度帯のラバーではこんなに軽いものはなかなかありません!
例えばラクザX、オメガ5ツアー、V15などですが、いずれも50g前後とかなり重くなっています。
日本製で最強のラバーであるテナジーは別として、ドイツ製テンションの中ではかなり軽いラバーです!
G1なら、90gのラケットの両面に貼っても合計180gほどになりますし、十分振れます!
重さに関して、G1はかなり良いラバーです!
飛びすぎないが故のバランスの良さ
まず、G1の特徴と言えるのが、強打しても飛びすぎない、上がりすぎないところです。
そもそもテンションラバーですし、弾み、回転、弧線どれをとっても文句があるレベルで低いわけではありません。
が、最新のテンションラバーと比べるとどれも見劣りします。
特に、飛距離に関してはテンションの中では控えめです。
繰り返しになりますが、文句が出るレベルで控えめというわけではありません。
あくまで、最近の他のテンションと比べると、控えめだというだけです。
そして、この「テンションの中で控えめな弾み」というのがはまる人にははまるし、逆にとにかく飛ぶ、かかるといった「単純に性能の良いラバー」を求めている人にとってはごみラバーとなるのだと思われます。
弾みが控えめということは、よく言うと「収まりやすい」になりますし、悪く言うと「威力が出ない」になります。
G1が好きな人と嫌いな人の間では、この差が問題となっているのではないでしょうか。
個人的にはこのおさまりの良さが好きで、G1は結構使いやすいラバーだと思っています。(硬さに関しては別。割と硬い)
特に、ブロックと台上のおさまりが硬いテンションラバーの中では優秀で、硬ささえ良ければフォアでもバックでも問題なく使えるラバーだと思います。
ファスタークG1性能表
ファスタークG1の性能の一目でわかる性能表?がこちらです!
スピード:★★★★☆
回転 :★★★☆☆
飛距離 :★★★☆☆
硬さ :★★★★☆
台上 :★★★★☆
ミート :★★★★★
寿命 :★★★★★
ミート(スピード)
まず、G1の良さの一つがミートです。
ブロック、プッシュ問わず、安定してさらに割と早いボールが行ってくれます。
ミートのときのスピードと安定感のバランスはかなり高レベルです。
また、このラバーは他のテンションと違って「中」の厚さが販売されており、それもミート主体の人に好まれる要因の一つです。
ドライブのときも、単純なスピードは速いほうだと思います。
硬くて球離れがはやいのも影響していると思いますが、十分打ち抜けるスピードはあります。
飛距離、台上
上でも書きましたが、良くも悪くもこれがG1の特徴です。
そんなに飛ぶわけではないけど、あくまでテンション。という感じです。
テンションラバーの中では控えめなものの、粘着や高弾性と比べると圧倒的に弾みます。
よく言えばおさまりが良いラバーですし、悪く言えばトップクラスには弾まないラバーです。
そして、このおさまりの良さゆえに台上がとても止まります。
テンションの中では、ストップのやりやすさはかなり良いほうです。
回転[擦り打ちで良し]
まぁ並みです。
これも、テナジーなどと比べてしまうと見劣りするものの、特別文句がでるレベルではないと言った感じです。
ただ、擦り打ちのときはかなり良いです。
食い込ませる打ち方で打とうとすると、硬いが故球離れが早く、がっつりかけきるのは困難です。
なので、回転の評価としては並みとなります。
しかし、擦り打ちが主体の人にとっては良いですね。
ループなど、擦った時は結構かかってくれますね。
硬さ
ここまでに何度かちらっと書いていますが、硬いです。
47.5度。人にとってはもっと硬く感じる人もいるかもしれません。
最近は硬度よりも柔らかく感じるラバーが多いですが、G1はそんなことはありません。
ばっちり47.5度という感じです。個人的には、硬すぎてバックにはつかえません。
硬度よりも柔らかく感じるラバーで47.5度はこれくらいの硬さ!と覚えている人にとっては硬く感じると思われます。
寿命
これがG1がベストヒットラバーになった一因だと思います。
テンションの中でかなり長いです。
寿命が長いラバーは?と聞かれれば、まずこれが浮かんできます。
高校で毎日練習して6か月使い続けたという人もいましたが、それでもまだ使えるレベルでした。
テナジーなんかと比べると2倍以上長持ちするのではないでしょうか(笑)
もちろん、長いといってもだんだん劣化はしていきます。
が、多少劣化しても使えるようなラバーなのです。
まとめ
G1の良さは、
- 寿命が長い
- 飛びすぎない(収まる)
- ミートが良い
- 重さが軽め
といったところです。
逆に、人によってはマイナスポイントとなるのが
- 飛ばない
- 硬い
といったところです。
特に、硬すぎて使えないという人にとってはゴミラバー以外の何物でもないでしょう。
硬ささえ大丈夫な人であれば、おさまりが良いためフォアでもバックでも両面でも使える万能なラバーです。
また、寿命を考えるとコスパも良いラバーですね。
伊藤美誠、森園政崇と言ったトッププレイヤーが使っているラバーで、実績十分のラバーです。
ミート、ドライブの両立という意味ではかなり良いラバーですし、一度は使ってみていただきたいです。
もちろん、試すかどうかはあなたが決めることですが。
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