はいどうも!今回はTSPの名作ラケット、スワットのレビューをしていきます!
スワット基本情報
定価:\5200+税
板厚:6.0mm
メーカーの言うラケットの特徴はこうなっています。
木材の打球感を最大限に生かし、広いスイートスポットが特徴。操作性が高く、幅広いスタイルにマッチする高性能な7枚合板。
VICTASウェブサイトより
とにかくコスパが良く、それでいて1万円を超えるようなラケットとも十分に張り合える性能を持ったラケットです。
スワットの性能
次にスワットの性能についてです。
ここからはメーカーが出している情報ではなく、私個人のレビューになります。
スピード:★★☆☆☆
飛距離 :★★★☆☆
スピン :★★★★☆
しなり :★★★★☆
安定感 :★★★★★
一言で言うと、とにかくボールが安定し、回転がかけやすいラケットになっています。
では、それぞれ詳細に見ていきます。
スピード
スピードですが、控えめです。★2個か3個か迷い、2.5個がベストと思いつつ2個にしました。
まず、五枚合板の弾まないラケット(初心者用ラケットなど)と比べると弾みます。が、弾みを売りにするようなラケットと比べると圧倒的に弾みません。
特殊素材入りや、板厚系のラケットと比べるとどうしても遅いです。
単純なスピード勝負をすると素材ラケットなどには勝てないため、相手が強くなるほどブロックや台上など細かいプレーで崩す必要が出てきます。
飛距離
次に飛距離ですが、並ですかね。
弾み(弾性)が弱いので、ミートのようにぶつけて打つとそんなに飛びません。そういう打ち方をすると★は2つくらいです。
しかし、擦る系の打ち方をするとラケットのしなりが良いために割と飛びます。
打ち方によって飛距離は異なりますが、間を取って★は3つにしました。
スピン、しなり
このラケットの良いところです。
まず、とにかくかけやすいです。
これが安定感にもつながってくるのですが、板薄のためしなりが良く、回転のかけやすさという意味ではトップクラスです。
それでいて、上板に少し硬めのものを使っているため、実際の回転量自体も多めです!
*こすり打ちの際の回転量は、ラケットの上板の硬さに依存します。
回転という面では本当に良いラケットです。
安定感
これがもう一つの良さです。
回転のかけやすさと、飛距離がそこまで出ないという2点が合わさり、かなり安定感のあるラケットに仕上がっています。
冒頭でも書いた、メーカーが言う「スイートスポットの広さ」も素晴らしく、多少端に当たっても真ん中と同じような弾み具合です。
守備、攻撃のバランスが非常によく、どの技術もまんべんなくこなせます。
弾みすぎないため台上やブロックといった細かい技術のおさまりも良いですし、どの技術をするにしても安定感は抜群です。
性能まとめ
スワットは、安定感と回転が特に素晴らしい反面、スピードは良いとは言えないラケットです。
ブロック、台上など飛ばないほうがやりやすい技術ではかなり良いラケットなので、そういったプレーに重きを置く選手には文句なくおすすめです。
逆に単純にスピードで勝負する人にはあまり向かないかな。という感じです。
スワットの重さ[平均85g]
次に重さについてです。メーカーが公表しているところによると、平均85gのようです。
これは他のラケットと比較しても平均的重量ですね。
。
これにラバーを合わせて、テンションラバーの裏裏なら合計180g前後という感じになります。
180gというと、多くの人にとってちょうど良いくらいの重さです!
基本的に重さで困ることは無いラケットです。
あなたにどれくらいの重さが合うのかについては、詳しくは卓球ラケットおすすめの重さ[プレースタイルや年齢ごとに解説]をご覧ください。

ちなみに、私が持っているスワットは82gで軽めのものなのですが、それに木星2ブルースポンジとテナジー80を合わせて179gでした。
スワットに合うラバー
最後に、スワットに合うラバーについてです。
基本的に、スワットに合わせるラバーは何でも大丈夫です。
スワットは良くも悪くも特徴が少ない、性能が丸いラケットなので、どんなラバーでも合わせられます。
初心者向けラバーを貼れば初心者に良いラケットになりますし、テナジーのような高性能ラバーを貼れば上級者でも使えるラケットになります。
もちろん、表ソフトや粒高を貼ってもなんら問題ありません。
表や粒高を個性の強いラケットと合わせると極端に性能が偏るため、一部の尖った性能を求めるようなプレーヤーにしか向かないのですが、スワットは個性控えめなラケットなので大丈夫です!
どんなラバーと合わせても基本的に問題ありません!
中上級者が粘着ラバーと合わせるのは難しいかも
「基本的に」どんなラバーとでも合うと言いましたが、粘着は少し考えないといけません。
粘着とスワットを合わせるとあまりにもスピードが遅くなるのです。
板薄で、上板も少し硬めのラケットなので粘着との相性自体は良いです。
スワットが回転をかけやすいラケットで、粘着ラバーが回転量が良いラバーのため、合わせると回転がそれなりにかけやすく、回転量自体も素晴らしい組み合わせにはなります。
しかし、スピードに関しては遅め×遅いの組み合わせとなるため、どうしても遅くなります。
もちろん、パワーのある方でスピードは自分のパワーで出すという方は粘着を合わせても良いのですが、多くの方にはスピード不足で難しい組み合わせになると思います。
それでも、「俺は回転だけで勝負する。スピードなんかいらん!」という方なら良いですが、
ボールがプラスチックの現在、セルロイド時代と比べるとどうしても回転量が落ちているため、否が応でもスピードを求められます。
なので、パワーに自信ありという方以外は粘着ラバーを合わせるのはやめておいた方が良いと思います。
粘着ラバーに合うラケットをお探しの方は、粘着ラバーに合うラケット3選[5枚合板は時代遅れ]に詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。

まとめ
スワットは、とにかく安定感があって、回転面が素晴らしいラケットです。
とはいえ、スピードも使い物にならないほど遅いということはなく、なんでもできるバランスの取れたラケットになります。
いわゆる優等生タイプのラケットです。
尖った性能というよりは丸く、ある程度なんでもこなせるというラケットです。
なので、初心者から中上級者まで幅広く使えるラケットになっています。
特に価格もかなり安いので、今卓球を始めたという方には本当におすすめです。
中学の部活で始めたという方なら、中学3年間は余裕で使えるラケットですし、中高6年間使っても何ら問題ないレベルの性能をもつラケットです。
また、初心者セットという形で、ラバーやラケットケースがついて6000円を切るというセットまであり、価格、性能共に初心者にうってつけのラケットです!(↓楽天市場にあるセット)
また、中級者以上でも全然使えるラケットです。
実際に2013年の全日本社会人の男子シングルス優勝者が当時使っていたラケットで、日本トップの上級者でも使える性能があります。
他の素材ラケットなんかと比べるとスピードは物足りないかもしれませんが、その分小技のやりやすさはピカイチです。
中級者以上でも、単純なボールのスピードではなく、台上やブロックなどで勝負するという方にはかなり良いラケットです。
使ったことがないという方は是非一度使ってみてください!
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