[卓球]柔らかいラバーのメリットを解説、おすすめラバーも紹介

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今回は柔らかいラバーと硬いラバーのメリットとデメリットについてお話しします。

いきなりですが私個人的には、試合で勝つということに重点を置いて卓球をするならば、一般層のレベルでは柔らかいラバーの方が良いのではないかと思っています。

とまぁこの私見は置いておいて、それぞれどんなメリット、デメリットがあるのかについてお話しします。

 

柔らかいラバーのメリット

ではここから、詳しくそれぞれのメリットとデメリットを見ていきます。

まず、柔らかいラバーのメリットについて見ていきましょう。

柔らかいラバーのメリットをざっとまとめるとこんな感じです。

・回転がかけやすい
・安定感がある(単純に相手コートに入りやすい)
・硬いラバーより比較的安いのが多い

詳しく、正確に言うならまだまだ言いたいことはありますが、まとめるとこんな感じです。

回転がかけやすくて安定感がある

柔らかいラバーは回転がかけやすく、安定感があります。

もっと具体的に言うと、卓球が上手くなくても回転がかけやすいですし、返球しやすいです。

柔らかいラバーが初中級者向けといわれるゆえんはこれですね。

 

なにはともあれ、柔らかいラバーのメリットは

どんな技術でも、どんな体勢でも相手コートに入りやすい。

つまり、安定感がある

これに尽きます。

柔らかいラバーは安いものが多い

また、これは柔らかいラバーのメリットといっていいのか分からない参考程度の話ですが、柔らかいラバーは比較的安いものが多いですね。

例えば、同じファスタークでもG1が6000円、C1が5800円と少し安くなっています。

この例は200円差なので微々たるものかもしれませんが、他のラバーでも柔らかいラバーは比較的安いものが多いですね。

柔らかいラバーは初中級者向けとして売られているものが多いので、手に取りやすくするために安くなってるのでしょう。

柔らかいラバーのデメリット

逆に柔らかいラバーのデメリットはこんな感じ。

・しっかり振れたときの回転量、スピードは硬いラバーに劣る
・ストップ、ツッツキが浮きやすい
・相手のボールが強いと押し負ける
一つ目はつまり、最高でも70~80点しか出せないということで、メリットの裏返しです。
二つ目と三つ目がよく言われる柔らかいラバーのデメリットでして、こちらを解説します。

ストップ、ツッツキが浮きやすい

ストップとツッツキが浮きやすいということですが、まぁそのままで、柔らかいラバーはストップやツッツキといった細かい台上技術でボールが浮きやすいです。

これらの技術ではラバーの引っ掛かりがあるほど浮きにくく、ないほど浮きやすいです。

そして、柔らかいラバーは単純な引っ掛かりという点では硬いラバーに劣ります。これは構造上そういうものです。

なので、硬いラバーに比べて台上が浮きやすいのは構造上仕方のないことではありますが、まぁよく言われる柔らかいラバーのデメリットです。

相手のボールが強いと押し負ける

相手のボールが強いと押し負ける。

これを具体的に言うと、「回転量やスピードが強いボールをカウンタードライブしようとすると落ちる」ということです。

さらにさらに一言にまとめると、
柔らかいラバーはカウンタードライブに向いてない
ということです。

強いボールに対してさらに自分から力を加えてドライブするには、ある程度の硬さが必要なんですね。

 

ちなみにトップ選手が皆さん硬いラバーを選ぶ理由がこれです。

トップ選手レベルだと、相手が打ってきたボールをカウンターするのは当然で、それをするには必然的に硬いラバーになるんですね。

 

ただ逆に言うと、一般層の人が相手が打ってきた強いボールをカウンタードライブするか?という問題があります。

相手ががしっかりと打ってきた強いボール。それに対して咄嗟にカウンターなんて出来ますか?

私は出来ません。出来て1試合で1,2本です。

 

と考えれば、多くの方はこのデメリットを気にする必要はあまりないのかなと個人的には思います。

百歩譲って、フォア面を選ぶ際には気になるかもしれません。フォアならカウンタードライブするシーンもそこそこあるでしょうし、それを重視する方もいらっしゃるでしょう。

が、バック面はこれを理由に柔らかいラバーを避けるのは一般層では違うかなーなんて思います。

自転車のギアで例えて1速が柔らかいラバー

柔らかいラバーの特徴についてはイメージとしては自転車や車のギアを想像すると分かりやすいのではないかと思います。

自転車で1~6の変速ギアがついているものを想像してください。1が軽くて6が重いですね。(6段変性なんて乗ったことないよという意見はスルーします)

ギア1は軽い力で進むけど最高速はそこまで速くない。
逆にギア6は力がいるけど最高速はギア1より速い。

この1がラバーで言うところの柔らかいラバーで、6が硬いラバーです。

柔らかいラバーはギア1のようなもので
軽いスイング、下手なスイングでも回転がかかってスピードも出るけど回転量やスピードの最高値はそこまで高くない
硬いラバーはギア6のようなもので
逆に軽いスイングや下手なスイングでは回転がかからずミスもしやすくなるけど、しっかり振れたときの回転量やスピードは高い
具体的な硬度で言うと、ドイツ硬度(硬さを表す指標の一つ)で
~40°までがギア1、50°~がギア6という感じでしょうか。あくまで目安ですが。
今回はギア1と6という極端な例で説明しましたが、もちろんギア3みたいな「中間」に属する硬さのラバーもあります。(硬度で言うと45°くらい)

 

まとめると、

誰でも比較的簡単に50~80点を出せるのが柔らかいラバーで、
上手い人が使えば100点、下手な人が使えば0点をたたき出すのが硬いラバーです

 

おすすめの柔らかいラバー

最後におすすめの柔らかいラバーを紹介します。

これに関してはプレーのレベルやプレースタイルによって柔らかいラバーでもおすすめは変わってくるので、それぞれ別で考えていきます。

まず初中級者向け、中級者向けで分けて、さらにスピード重視か回転と安定重視かによって分けています。

初中級者向け

ファスタークS1[スピード重視]

初中級者向けで、かつどちらかというとスピードを重視するという方におすすめなのがファスタークS1です。

性能良くて値段もお手頃というまぁ優秀な柔らかいラバーです。

特徴は、回転がかけやすくスピードが出やすい反面、回転量自体は多くないという典型的なスピード重視の柔らかいラバーです。

なので特に、ドライブよりもミート系が多いという方に使っていただきたいですね。

なので、どちらかというとミートが多くなるバック面におすすめのラバーです。
*もちろんフォアでもいけますよ!

 ヴェガアジアDForヴェガヨーロッパDF[回転、安定重視]

初中級者の方で回転、安定を重視するという方ならばヴェガアジアDFもしくはヴェガヨーロッパDFがおすすめです。

どちらもとても柔らかく回転のかけやすさと安定感に特化したラバーで、かけやすさという点では全ラバー中でもトップクラスのラバーです。

なので、柔らかいラバーの中でもかけやすく、安定感があります。

 

この2枚の違いはそれほどなく、単純にヨーロッパDFの方がアジアDFより柔らかいという違いくらいです。(厳密には違いますが)

なので、フォアならアジアDF、バックならヨーロッパDFが基本的にはおすすめです。

中級者向け

リズムテック[安定、バランス重視]

まず、個人的にイチオシの柔らかいラバーで、リズムテックというラバーです。

柔らかいラバーの中でバランスが取れていて、回転、スピードどちらに特化することもなくどちらもハイレベルなラバーです。

それでいて柔らかいラバーの良さである安定感も持っており、個人的にはかなり推しているラバーです。

リズムテックについては詳しくはJOOLAのリズムテックのレビュー[柔らかいラバーの神様]でレビューしていますので、興味がある方はこちらをご覧ください。

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ブルーファイアjp03[回転重視]

次に、中級者向け、回転量重視の柔らかいラバーで、ブルーファイアjp03です。

そもそもブルーファイアjpシリーズが回転お化けのラバーでして、その中で柔らかいのがjp03です。

「回転」と「グリップ力」に関しては硬いラバーにも引けを取らないレベルです。

が、ミート系はダメなのでそこは注意ですね。具体的には、ミートのときは相手の回転を受けすぎて、かつスピードが出ません。

 

が、回転量を見れば素晴らしいラバーですので、そこを重視する方にはおすすめです。

コッパX2[スピード重視]

最後に中級者向け、スピード重視の柔らかいラバー、コッパX2です!

ミート、ドライブすべてにおいてスピード感が素晴らしいラバーです。

最低限のグリップ力はあり、その中で最速のラバーというイメージです。

こちらも詳しくはCOPPA X2(コッパX2)レビュー[ミート〇台上×]でレビューしていますので詳しくはそちらをご覧ください。

COPPA X2(コッパX2)レビュー[ミート〇台上×]
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おわりに

冒頭でも言いましたが、個人的には一般レベルでは柔らかいラバーの方が良いのでは?と思っています。

その理由が、記事内でも言ったように一般レベルでカウンターをする場面がそんなにないことと、一球一球の質というよりも安定して入れたほうが勝ちやすい場合が多いことです。

トップ選手は硬いラバーを使いますが、柔らかいラバーにも大いにメリットはあるんです!

この記事が何かの参考になれば幸いです

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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