水谷隼ZLCのレビュー[飛ぶ、弾く、超ぶっ飛びラケット]

用具レビュー
画像出典:タマスホームページ
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今回は言わずと知れたラケット、水谷隼ZLCをレビューしていきます。

水谷選手本人も長らく使用しているラケットで、それだけで十分にブランド力のあるラケットですが、実際のところどんなラケットなのか、詳しくレビューしていきます。

水谷隼ZLCレビュー

まず水谷隼ZLCのざっくりレビューはこんな感じです。

・とにかく弾くし飛ぶし直線的
・回転はかからないわけではない
・グリップが持ちやすい
一言でまとめると、ザ・カーボンというラケットです。

とにかく弾くし飛ぶし直線的

まずこのラケットを使って、カーボンラケットってこういうのかと思い知らされました(笑)

弾く、飛ぶ、直線です。

まず、弾きがすごく良いです。逆に言うと、回転をかけきる前に弾いちゃいます。

初速がかなり早く、スピードは「速さ」も「早さ」もどちらも素晴らしいです。

また、飛距離もすごい。中後陣でも飛距離不足を感じることはまずありませんし、なんなら後陣からでも軽く振るだけで良いボールが行きます。

逆に言うと、前陣での安定感という意味では微妙ですね。オーバーが増えます。

 

そして軌道は超直線です。私の場合は普通に打つとネット一直線です(笑)

これぞカーボン!というような直線的な軌道で、そこからくるスピード感はかなりのものです。

安定よりもとにかく攻撃力、スピードというラケットです。

 

まとめると、弾き、飛距離といったいわゆる「スピード」面はとてつもなくハイレベルです。

私の場合は、弾みすぎてミスが増えまくるので使えそうにありません(笑)

回転はかからないわけでは無い

回転に関しては、「かけにくいけどMax値が低いわけではない」です。

他のラケットと比べると普通にかけにくいです。
ラリー中はかける前に弾いちゃう感が強く、小技では飛ぶのを抑えるためにスイングが緩くなってしまい、結果として回転量が落ちるという感じです。

ラリー中のドライブですが、上手い人だったらかけられるんだろうけど、私のレベルでは弾いちゃって十分にはかけられませんでした。

小技に関してですが、良くも悪くも弾んじゃうため、サーブを2バウンドさせるにはいつもよりかなり神経質にしないといけなくて、結果としてスイングが緩くなって回転量が落ちるかなーと感じました。

慣れとそもそもの技術の問題ではありますが、このラケットで振りぬいてショートサーブを出せる人はそうそういないと思います。ショートサーブを出そうと思うとどうしてもゆっくりスイングになるかなと。

 

ただ、しっかりかけられたときの回転量自体が少ないということはないので、振れる方ならば回転で勝負も出来るのかなとは思います。一般層ではなかなか難しいと思いますが。

 

まぁつまり、回転についてまとめると、かけにくいです。

回転について一言で表現すると、「コートに入るための最低限はかかるけど、回転量でミスは期待できない」といった感じでしょうか。

かからないわけでは無いけど、回転で勝負という方には明らかに向きませんね。
どちらかというと、明らかにスピードで勝負するラケットです。

グリップが持ちやすい

これは大いに個人差があるかと思いますが、グリップがすごく持ちやすいです。

どちらかというと細めだけど松平健太ALCほど極端に細いわけではなく、万人受けしそうなグリップです。

個人的な意見としては切り返しがとてつもなくやりやすい。スムーズに直線的な動きで切り返しが出来ました。

グリップが握りやすいFLラケット5選[細いもの、太いもの別]には入れませんでしたが、それに匹敵するくらい持ちやすいですね。

というより、バタフライのラケット全般、他社と比べて握りやすいものが多いですね。

アナトミックもあるよ

また、グリップの種類がフレアとストレートだけでなく、アナトミックもあります。

(画像一番左のちょとぼこってなってるやつがアナトミックです)

私が今回使って握りやすいと感じたのはフレアですが、アナトミックもあるのは嬉しいポイントですね!

粘着ラバーとは合わない

また、余談ですが、粘着ラバーと合うのかということを少しお話しします。

結論から言うと、合いません。弾きすぎます。

 

そもそも粘着ラバーは硬いラバーなので、ある程度柔らかめのラバーと合わせるのが吉です。

とはいえ、私は5枚合板に合わせろと言っているのではなく、むしろカーボンラケットと粘着ラバーの組み合わせは現代において大正解だと思っているのですが、

それでもラケットが硬すぎる。弾きすぎます。

板厚が5.7mmということもあって、打つ前は「粘着でもいけるのかなー」なんて思っていましたが、難しいですね。

 

もちろん、「合わない」というのは「多くの人に」なので、とんでもなくパワーがある人やかける感覚が著しく優れている人は良いかもしれませんが、基本的に水谷隼ZLCに粘着はおすすめしません

粘着ラバーに合うラケットに関しては粘着ラバーに合うラケット3選[5枚合板は時代遅れ]でお話ししているので、探している方はこちらをどうぞ。

粘着ラバーに合うラケット3選[5枚合板は時代遅れ]
ほいどうも!今回は、粘着ラバーに合うラケットを紹介します。 そもそもどんなラケットが粘着ラバーと合うのか。というところから紹介しますので、本題のみ知りたい方は「粘着ラバーに合うラケット3選」まで読み飛ばしてください。 また、ここでいう「合う...

おすすめのプレーヤー[とにかくスピードタイプ]

ここまでを踏まえて、水谷隼ZLCがおすすめのプレーヤーは

・両ハンドガンガン振れてかつスピード重視の人
・ブロック、ミートをよく使い、かつ安定よりもスピードという人

のどちらかに当たるという方です。これらに当たるという方にはかなりおすすめです。(逆に、当たらないという方にはおすすめしません。)

まずは、両ハンドガンガンのいわゆる現代卓球のスタイルの方で、かつ回転よりもとにかくスピードという方。
逆に、現代卓球でも回転も重視したいという方は他のインナー系やアウターでもALCなど、もう少し球持ちの良いラケットの方が良いかなと思います。

あるいは、とにかく早い打点でブロックやミートをして相手の時間を奪いたい、かつ安定よりもスピードという方。こちらも、ブロックやミートが主体でも安定感を重視する方は他のラケットの方が良いですね。

 

こんな感じで、とにかくスピードで押していくという方、カーボンらしいカーボンラケットを探しているという方ならばお気に召す一本だと思います。

まとめ

水谷隼ZLCの性能をまとめると

良いところ

・弾き
・スピード
・飛距離
・(グリップが持ちやすい)

つまり、とにかく速いです。

微妙なところ

回転
安定感

単純に弾むラケットはその分安定しにくいですし、硬いラケットは回転がかけにくいですので、仕方のないことではあります。

まぁつまり、水谷隼ZLCはとにかくぶっ飛ぶ、カーボンラケットと言えばこれ!というようなラケットです。

「とにかく弾むラケット」をお探しの方、「とにかくスピードが欲しい」方には間違いないラケットです。

 

それでは今回は以上です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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